SLRテスト(ラセーグテスト)とは
SLRテスト(ラセーグテスト)の原理と意義
まず確認しておきたいのは,
詳しくはSLRテスト・ラセーグテスト・ラセーグ徴候の違いと意義 - 勇者エイトの医学blogを参照のこと.
- 『SLRテスト = ラセーグテスト』
- 『SLRテスト ≠ ラセーグ徴候』
検査の原理
腰椎椎間板ヘルニアにおいて,L4以下の神経を髄核が圧迫し,神経が過剰興奮状態になっていると仮定する.
SLRテストとは,そのよう過剰興奮状態の神経に対して下肢を伸展・挙上するような伸長ストレスを与えることで神経由来の痛みを誘発することを確認する試験.
正常状態の神経であれば痛みは誘発しない.
検査の意義は?
検査する対象の神経はL4レベル以下,つまり坐骨神経が対象.神経支配領域に従って疼痛を生じた場合には,坐骨神経痛を疑う.
椎間板ヘルニアに対して感度0.8,特異度0.5とスクリーニングに有用.
しかし詐病が可能であり,交通事故後遺症の裁判においては重要視されないようである.